直近でご依頼いただいた、エクセルを別シート・別ファイルに連動させた事例をご紹介します。
お客様は保険の代理店を3店舗有する会社様。
フランチャイザー(元請け)から与えられている営業管理用のエクセルが、めちゃくちゃ使いにくいということで、新たに作り直してほしいというご依頼でした。
そのエクセルを見てみますと、営業担当者それぞれのエクセル、店舗のエクセル、そして3店舗を合算したエクセルがあり、連動はしているものの、重複が多く、何がなんだか分からない状態でした。
どうやら、後付け、後付けでエクセルに数式や関数を付け加えていった結果、「ハウルの動く城」状態になり、使い勝手が悪くなっているようです。
そこで、まずは
・営業担当者用
・店舗用
・3店舗合算の、会社としての集計用
これら3種類の営業管理用のエクセルの中身を「これでもか!」というくらいスリムアップしました。
そのうえで、営業担当者さんが個々の営業管理エクセルに入力すると、自動的に店舗用のエクセルに入力され、さらには3店舗合算の、会社としての集計用のエクセルにも自動入力される仕組みを作りました。
ポイントは別シート・別ファイルを連動させることにありますが、各エクセルファイルがぐちゃぐちゃですと、連動させてもぐちゃぐちゃなままになってしまいますので、事前に、何の情報が営業管理として必要なのか、それをしっかり取捨選択をして、動線を確保することが必要です。
今回の事例であれば、実績とは関係がないもの、たとえば、契約に至る可能性を5段階評価(ABCDE)する欄や、店舗の集計になぜか個人の集計が重複している欄などがありましたので、これらを削除しました。
完成した連動エクセルファイルにより、管理者は何もせずに毎月、毎四半期ごとの業績を見ることができるようになりました。
その後、お客様にはかなり有用にお使いいただけているようで、何よりです。