エクセルのプルダウンメニューはデータの入力を簡易化し、ミスを防ぐのに役立ちます。
以下に「赤」、「青」、「緑」の3つの選択肢から選べるプルダウンメニューを設定する手順を示します。
1. まず、プルダウンメニューに表示する選択肢を入力します。これはエクセルの任意の場所に入力できますが、分かりやすさのために新しいシートを作成し、その中に入力することをおすすめします。例えば「シート2」のA1セルに「赤」、A2セルに「青」、A3セルに「緑」と入力します。
2. 次に、プルダウンメニューを設定したいセルを選択します。この例では「シート1」のB1セルを選択します。
3. 「データ」タブをクリックし、そこから「データの検証」を選択します。
4. データの検証ダイアログボックスが表示されたら、「設定」タブ(既定で選択されているはずです)の「許可」フィールドで「リスト」を選択します。
5. 「ソース」フィールドには、1.で設定した選択肢の範囲を指定します。具体的には、「シート2!A1:A3」と入力します。
6. 最後に「OK」ボタンをクリックします。
以上で設定は完了です。「シート1」のB1セルにカーソルを合わせると、プルダウンメニューが表示され、「赤」、「青」、「緑」の3つの選択肢から選ぶことができます。
連動させてできること
ここからはプルダウンの連動のお話です。
エクセルでは、プルダウンリストを連動させることで、あるセルの選択に基づいて別のセルのプルダウンリストを動的に変更することが可能です。これは「依存ドロップダウンリスト」や「連動プルダウンリスト」とも呼ばれます。
以下に例を示します。あるセルで「果物」または「野菜」を選択すると、別のセルのプルダウンリストが「果物」の場合は「リンゴ」、「バナナ」、「オレンジ」、「野菜」の場合は「キャベツ」、「にんじん」、「レタス」を表示するようにします。
1. まず、新しいワークシートに以下のデータを入力します:
A1セルに「種類」
A2セルに「果物」
A3セルに「野菜」
B1セルに「果物」
B2セルに「リンゴ」
B3セルに「バナナ」
B4セルに「オレンジ」
C1セルに「野菜」
C2セルに「キャベツ」
C3セルに「にんじん」
C4セルに「レタス」
2. 「シート1」のA1セルにプルダウンリストを作成します。データの検証の設定で「許可」フィールドで「リスト」を選択し、「ソース」フィールドには、「シート2!A2:A3」と入力します。
3. 次に、B1セルに連動プルダウンリストを作成します。「データ」タブから「データの検証」を選択します。
4. 「許可」フィールドで「リスト」を選択し、「ソース」フィールドに次のINDIRECT関数を入力します: `=INDIRECT($A$1)`
5. 「OK」をクリックします。
これで設定は完了です。A1セルで「果物」を選択すると、B1セルのプルダウンリストは「リンゴ」、「バナナ」、「オレンジ」を表示します。一方、A1セルで「野菜」を選択すると、「キャベツ」、「にんじん」、「レタス」が表示されます。
このような連動プルダウンリストは、ユーザーが選択できるオプションを制御し、データ入力の誤りを減らすのに役立ちます。